「自然なセリフやストーリーの参考になるかもと落語教室に通っています。高座名は粗忽家ゆうぞう。ちなみに、写真の中のお客さんのうち、左側がフリーペーパーを一緒に作っていた友人です」=写真:本人提供 ...
人気連載「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」の最新回は、「ダンス」で第56回新潮新人賞に選ばれた竹中優子さん(仁科斂さんと同時受賞)。すでに角川短歌賞、現代短歌新人賞、現代詩手帖賞を受賞していた竹中さんが小説の賞に挑んだ理 ...
最初にぐさり、それからじわじわ、という構成が最大の美点だと思うのである。 実石沙枝子『マッドのイカれた青春』(祥伝社)は、読んでいるうちにどんどん好感度が増す小説だ。 5章とエピローグにあたる短い1章から成る作品である。それぞれの章で視点人物は異なる ...
志記 〈一〉 遠い夜明け(高田郁、ハルキ文庫 時代小説文庫) 国宝〈上〉青春篇(吉田修一、朝日文庫) 兇人邸の殺人(今村昌弘、創元推理文庫) 国宝〈下〉花道篇(吉田修一、朝日文庫) ザ・ロイヤルファミリー(早見和真、新潮文庫) ...
もう、しょっちゅうですよ。そもそも僕は「こうじゃなきゃいやだ」というこだわりがなく、これからもそう生きていきたいので、今日嫌だと思ったことも明日は好きになるかもしれない。それこそ多聞のように、いろいろな人に流されて、受け入れながら生きていけたらいいな ...
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私はカウンセリングというものの良き理解者でないことを自覚している。(1)の最終章で出てくる「絶望」して去った当人であった。だからこそ臨床心理学全体を捉えんとする力のこもった本書には深く響くものがあった。
2024年まで共同通信エルサレム支局長を務めていた平野雄吾さんが、イスラエルによるパレスチナ占領の現実とその背景をまとめた『パレスチナ占領』(ちくま新書)。どんな思いで本書の執筆に至ったのか。ワルシャワ・ゲットーの記憶とともにガザの ...
「現在を知るためには歴史を学ぶ必要がある」とはしばしば耳にするせりふである。しかし、過去の出来事と、私たちが生きている現在とはどのようにつながっているのだろうか。
表題作「海」の主人公は、恋人の実家へ泊まりがけで挨拶(あいさつ)に行き、「小さな弟」と呼ばれるけれど体格的には小さいわけではない、恋人の弟と出会う。海の生き物たちで作られた楽器の奏者を名乗る弟との、静かな一夜の語りが描かれる。家族について話す時に恋人 ...
今年、生まれて初めて「佛跳牆(ファッチューチョン)」を飲んだ。この名前にピンときた人は99.9%『美味しんぼ』の読者でしょう! 修行中のお坊さんもあまりのうまそうな匂いに塀を飛び越えてしまう……と言われている中国のスープ。乾物をぜいたくに使い、手間暇 ...
人気の絵本作家、ヨシタケシンスケさんが真正面から、あるいは思わぬ角度から、人生相談に答えた。新発売の著書「お悩み相談 そんなこともアラーナ」(白泉社)は、うまくいかなくて当たり前と説き、「美しい逃げ方」「楽しいあきらめ方」を推奨。日々の憂いを笑いでち ...